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リコンソリデーションって何よ?
反復練習をするとき、1つ1つの練習の方法を微妙に変えて行う方法です。
直感的には「全く同じ練習方法で反復したほうがいいんじゃないの?」と感じてしまいそうですが
違うんだな〜コレが笑
練習方法のちょっとした違いにより「あれ?これは前にやったものとちょっと違う!調整せねば!」といった感じで脳が活性化するようで、結果として早くスキルが身につくというわけです。
ポイントは「微妙」な変化であることです。
あまり一気に練習の仕方を変えてしまうと、脳が活性化しないらしい。。。
「前と全然違うやん。。。」て諦めてしまうんでしょうかね?
リコンソリデーションの研究
リコンソリデーションの研究で有名なものがジョン・ホプキンス大学の実験です。
この実験では86名の男女を対象に、条件ごとに3つのグループに分けました。
グループ1:同じ練習を2回繰り返す。
グループ2:微妙に練習方法を変えた練習を2回行う。
グループ3:1回だけ練習する。
各グループにはTVゲームみたいな課題をトレーニングしてもらい、どれだけ修得できたかをテストしてもらいました。
結果としては、、、
リコンソリデーションの話をしているのでバレバレだと思いますが
微妙に練習方法を変えた練習を2回行ったグループが超☆圧勝でした。
ちょっとやそっとの差ではなく、なんと同じ練習を2回繰り返したグループに対してダブルスコアを叩き出しての圧勝という結果になりました。
予想通りかもしれませんが、一回だけ練習をしたグループは一番成績が悪かったという結果になりましたが、同じ練習をしたグループよりも25%ほど成績が悪かったという結果になりました。
まとめると
グループ1:同じ練習を2回繰り返す。
→100点
グループ2:微妙に練習方法を変えた練習を2回行う。
→200点
グループ3:1回だけ練習する。
→75点
という結果になったというわけです。
リコンソリデーションを取り入れる
その辺はアイデア次第ではありますが、いくつか例として挙げてみたいと思います。
もしかしたら、巷でよく言われれている練習方法も、リコンソリデーションを活用したものかもしれませんよ。
・問題形式を変える
・問題集やテキストを変える
問題形式(一問一答、長文読解など)を変えて勉強するのもいいと思います。
同じ分野でも問題形式が異なるとリコンソリデーションが働きそうです。
また、問題集やテキストを複数使ってみるのもいいかもしれません。
同じことを違った説明の仕方で教えてもらえるのは有効です。
・道具を変える
・立ち位置を変える
スポーツの場合で最も簡単なのは道具を変える事です。
野球のバット、ゴルフクラブ、テニスのラケットなど、各モデルによって微妙に重さや重心などが異なっているため道具をコロコロ変えて練習することはリコンソリデーションの観点からは非常に有用だと思われます。
また、バスケットボールなどではシュート練習の立ち位置を少しずつずらして練習することで効果を発揮するでしょう。
・ピッチを変える
・姿勢を変える
楽器の練習の場合、よくある練習方法かもしれませんが、ピッチ(速さ)をコロコロ変えて練習しましょう。
これはどんな楽器でもできる方法なのでギターやピアノと言ったメジャーなものから、マンドリンや三味線といった奏者人口が少なめの楽器までなんでもアリです。
姿勢を変えるのも良い練習になります。
楽器によっては難しいかもしれませんが、ギターなどの楽器で「座って練習する」「立って練習する」という感じで練習してみるのも効果的でしょう。
実際に「座って練習する」「立って練習する」やってみると分かりますが、結構演奏した時の感覚が違います。
これはいい練習になりそうだ!という感覚があるはずです。
終わりに
ちょっとの工夫でめちゃくちゃ大きな効果が期待できる学習方法なので、やらない手はありません。
ぜひ皆さんのスキル修得に役立ててほしいなと思います。
今回私が考えた練習方法だけではなく、皆さんご自身で良いリコンソリデーションのアイデアを見つけてみてください。
それではまた。
しまふくろー。