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インターリービング学習って何よ?
インターリービング学習とは、分散学習の一種です。
集中学習(ブロック学習)とは対極に位置する学習方法ですね。
具体的な方法としては、学習したい項目の間に何か別の学習を挟み込むという学習方法になります。
英語学習の場合、単語、文法、読解といったように、複数のジャンルにまたがっていますね?
まずは単語を勉強して、単語がある程度わかるようになったら文法を勉強。文法がある程度わかるようになったら読解をやろう。
という学習計画を立てる方が多いと思います。
しかし、これは完全なる集中学習、つまり効率が悪い学習方法の王道と言っていいでしょう。
ではどうするのかというと
単語、文法、読解をちょっとずつ並行して進めます。
(単語帳を1周する前に文法にも、読解にも手をつける)
1日のうちに単語→文法→読解を並行して進めるというイメージです。
これがインターリービング学習の基本です。
科学的な効果は立証済みの勉強法
南フロリダ大学の研究では、ブロック学習とインターリーブ学習の効果の比較実験を行なっています。
この実験では126人の学生を対象に、ピタゴラスの定理を用いて解くことのできる数学の問題12問を解いてもらいました。
実験参加者は2つのグループに分けられ、問題に取り組む前に、問題を解くための解法を学びます。
グループ1:ブロック学習で解法を学ぶ
グループ2:インターリービング学習で解法を学ぶ
問題を解く機会は2度与えられ、解法を学んだ1日後と30日後にテストを実施しました。
結果としては
1日後でも30日後でもインターリービング学習で学んだグループのほうが圧勝という結果になりました。
効果量も1日後で0.42、30日後で0.79という素晴らしい数値を叩き出しています。
※効果量は実験内容にもよるので一概には言えませんが、おおよそ0.5を超えるとかなり効果が期待できるレベルと考えてください。
Interleaved practice improves mathematics learning.
勉強だけじゃなく、あらゆるスキルの習得にインターリービング
「学習」と名前がついているので、なんとなく「勉強」の分野に、、、と考えてしまいがちですが、インターリービング学習の応用範囲はめちゃくちゃ広いと考えてよいです。
スポーツや音楽、イラストといったあらゆる分野のスキル修得のための練習メニューに取り入れることができます。
【野球の場合】
投球練習でストレート、カーブ、スプリットと言った球種でインターリービングを作る。
【音楽の場合】
音階練習、課題曲練習、奏法練習でインターリービングを作る。
【イラストの場合】
人物デッサン、生物デッサン、色塗りでインターリービングを作る。
それぞれの分野で習得すべきスキルは必ず複数のブロックに分けられます。
ブロックができたらとにかくインターリービングしてください。
終わりに
というわけで、効率のよいスキル習得テクニックインターリービング学習でした。
かなり応用範囲が広く、アイデア次第でどんな分野でも使えるテクニックなので、ぜひ試してみてください。
より短時間の練習でスキル習得ができる「センス◯」の状態を作り出してしまいましょう!
それではまた。
しまふくろー