そんなときはヤヌス的思考を試してみよう!
というわけで今回は思考に行き詰まった時の解消法の1つ、ヤヌス的思考についてです。
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「ヤヌス的思考」ってなんぞ?
ヤヌス的思考というのは、問題解決のための思考法で「パッと見では両立しないと思える物を、同時に成り立たせることはできないか?」という考え方です。
相反する事象を考えるということから 、2つの顔を持つ(後頭部に別の顔がある)ローマの神様「ヤヌス」にちなんでヤヌス的思考と名付けられました。
問題解決で行き詰まった時って「あちらを立てればこちらが立たず」みたいな状況が多々あるので、このヤヌス的思考が突破口になるかもねーという感じです。
ノーベル賞受賞者も使っていた発想法
心理学者のアルバート・ローゼンバーグがによる1996年の研究です。
ことの始まりは1980年代に遡りますが、ノーベル賞やピュリッツァー賞といった権威ある賞の受賞者にインタビューを行い、「どうやったら素晴らしい発想ができるのか」という考え方を研究したものです。
1996年の発表までに科学分野だけでなく、文学や音楽と言った芸術分野の合計375名。
要した時間はなんと2500時間に及ぶ莫大な労力をかけて導き出された結論なので、結構信ぴょう性はあるのかなと思います。
この研究によって「一見矛盾する2つの事柄を両立させるには?」という考え方をする人がよりクリエイティブな、今までにない成果を上げやすいということがわかりました。
ノーベル賞を受賞している研究者って「今までどうやっても上手くいかなかった事を解決した」から、その功績が認められているんですよね。
歴史的が変わるほどの思考が生まれるかもしれない
ヤヌス的思考の例を上げてみます。
量子論は今でこそ教科書に載るレベルのものですが、発見当時はものすごいものでした。
粒子としての特性と波としての特性という一見両立しないものが同時に成立する。
これぞまさしくヤヌス的思考ですね!
ニュートンやアインシュタインと言った有名な科学者もこのヤヌス的思考を活用していたのです。
iPhone発表当時「電話、音楽、インターネットの再発明」と称されたiPhoneは電話機と携帯音楽プレイヤーとインターネットという同時に成り立たないように思える物を1つにしたものです。
今でこそ生活に欠かせないものになっているiPhoneやスマートフォンですが、ほんの10数年前には存在すらしていなかったものです。
それだけインパクトのある発明だったと言えるでしょう。
科学の常識を変え、それまでの生活を激変させるほどの発想を生む可能性がある発想法。
それがヤヌス的思考という訳です。
終わりに
というわけで
あらゆる問題解決に役立つもっとクリエイティブな発想法「ヤヌス的思考」でした。
人は何かをする時必ず問題解決をしています。
当然いつもうまくこなせるわけではありません。
行き詰まってしまった時、上手く進めなくなった時にこのヤヌス的思考を利用して突破口を見つけてもらえたらと思います。
それではまた。
しまふくろー。
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