心理

浪費癖は心の口座が原因だった?財布の紐を緩くするメンタルアカウンティング

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浪費癖というものは非常に厄介ですよね。

自分に浪費癖があると分かっていてもつい欲しいものを買っちゃう。。。

それは心の財布の紐が緩んでいるせいかもしれません。

Contents

メンタルアカウンティング(心理会計)とは

メンタルアカウンティングとは、お金に対する価値を判断する際に、ターゲットの周りの状態から価値を判断してしまい、合理的な判断ができなくなることを言います。

たとえば、ちょっとお高めの車を購入する場面を想像してみてください。

お目当ての車が400万円だったとします。

そこに、最新のカーナビをオプションとしてプラス15万円でつけることができます。

こうすると15万円は「大したことのない金額」に感じてしまうのです。
400万円に比べて15万円。。。それくらいならいいかとなるわけですね。

でも、15万円バイトで稼ぐとなったらどうでしょう。
とても「それくらいならいいか」にはなりませんね?

15万円というお金の価値は全く変わっていないにも関わらず、周囲の状況から価値判断が変わってしまいました。

これがメンタルアカウンティングです。

チケットを買うか買わないか

シカゴ大学のリチャード・セイラーによるしメンタルアカウンティングに関わる面白い実験をご紹介します。

たった2つの質問ですが、皆さんも一緒に考えてみてください。

質問①

あなたはある話題の映画を見るために2000円の前売り券を購入しました。
当日、映画館についたところでその前売り券をどこかに落としてしまったことに気がつきました。

この場合、あなたは同じ値段の当日券を買って映画を観ますか?

この質問①に対して「はい」と回答したのは約46%でした。
半数以上の人は「チケットを再購入しない」判断をしたわけです。

質問②

あなたはある話題の映画を見るために映画館へやってきました。
当日、映画館についたところ映画鑑賞用に持っていたはずの2000円をどこかに落としてしまったことにきがつきました。

この場合、あなたは当日券を買って映画を観ますか?

この質問に対して「はい」と回答したのは質問①の2倍近くにも登る約88%でした。
ほとんどの人は「2000円を支払って映画を観る」判断をしたわけですね。

この 2つの質問、実は要したコストは同じなんです。
・2000円で購入したチケットを紛失した。
・2000円を無くした。

という失ってしまった(金銭的な)価値は全く同じ。
さらに
・当日券は2000円
という内容で共通

ほら、金銭的な価値は同じなのに判断が違ってしまっていますね?

チケットをなくした場合、前売り券も当日券も両方買うという行為に対して「もったいない」という心理が働きます。
一方、現金をなくした場合、「当日券を買って映画を観る」だけに感じてしまうわけです。

要するに
「映画を観る行為にいくらかけたのか」という視点になっていると考えられます。
「映画を観る行為」に対するメンタルアカウンティングですね!

メンタルアカウンティングによる浪費を抑える3つの方法

メンタルアカウンティングは用途や取得方法によって分けられると考えられています。
(セイラー氏の映画チケットの場合、「用途」で分けられたぱたーんと言えます。)

メンタルアカウンティングを発生させずに浪費を抑えるには以下の3つの方法が考えられます。

メンタルアカウンティングを抑制する方法

①別のモノの価値に置き換える
②面倒くさいを利用する

①別のモノの価値に置き換える

メンタルアカウンティングは周囲の状況によって発生する場合があります。
車のオプションのカーナビがまさにそれです。

400万車のオプションのカーナビが15万円
なんとなく安くかんじてしまうかもしれませんが、ここは冷静になりましょう。

15万円があったら何ができますか?

ちょっとした旅行くらいは行ける金額ではないでしょうか?

このように別のモノの価値に置き換えることによって、誤った判断をしにくくすることができます。

②面倒くさいを利用する

具体的には、お金をそもそも使いにくい状態にしておく。と言うことです。

こうすることで、15万円だろうが2000円だろうが関係なく、「余計にお金を使おうとするとめんどくさいんだよなー」と言う考えが浮かび、浪費しにくくなります。

私の場合は証券口座にお金を置いておいたりします。
(銀行に比べるとお金を使える状態にするのにちょっと時間や手間がかかる場合が多い)

「浪費するのが面倒くさい」は最強な気がしていますねw

まとめ

本日のまとめでございます。

本日のまとめ

メンタルアカウンティングによって浪費しているかもしれない。
相対的に金額が低いものは絶対的な価値に関わらず安く感じてしまう。

メンタルアカウンティングによる浪費を抑制する方法
①別のモノの価値に置き換える
②面倒くさいを利用する

終わりに

経験上、メンタルアカウンティングは「まあ、それくらいならいいんじゃない?」という金額に感じた時に発生していると考えて良いです。

「それくらいなら」と言いつつ、実はとんでもない金額(高い)だったりするので気をつけてみて下さい。

もちろん、やりすぎは禁物です。

一時期「これは牛丼◯杯分」みたいな考え方をずっとしていた時がありましたが、牛丼のことが頭から離れなくなってきている自分に気がついて辞めました。

過ぎたるは及ばざるが如し

それではまた。

しまふくろー

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