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パーソナライズ音読の方法
パーソナライズ音読とは英語学習において文章の主語を自分に変えちゃうというちょっとユニークな勉強方法です。
英文に出てくる主語をIとかmeとかmyに変えて音読するというわけです。
パーソナライズ音読に関する研究
2012年の兵庫大学の研究です。
高校1年生男女39名を2つのグループに分けて2ヶ月の間異なる勉強方法で英語を勉強してもらいました。
グループ1:テキストをそのまま読む、普通の音読を行う。
グループ2:文章の主語を自分に変える、パーソナライズ音読を行う。
そして、上記の音読の後にテキストの内容についてのテストを行う。
これを1回15分、週4回実施すると。。。。
パーソナライズ音読を行なったグループ2は普通の音読を行なったグループ1よりも10%ほど成績が良かったそうです。
10%というとちょっと少なく感じるかもしれませんが、たった2ヶ月で10%の差です。
実験参加者が残りの高校生活の2年以上この勉強法を継続したらと思うと、笑えないほどの成績の差になっているのではないでしょうか?
しかも週4回、1回たったの15分!!!!
(テレビショッピングっぽい)
英語じゃなくても使える
もともとの論文は英語学習に関するものでしたが、これは日本語の文章でも使えるんじゃないかと考えています。
(研究者が英語学習の専門家だったというだけな気がする。)
文章として書かれている事が「自分に関係ない事」のように感じるとあまり覚えられないというのは直感的に分かることのなので。
要するにパーソナライズすることが肝心なのであって、「英語」のような語学学習に限った話ではないというわけです。
契約書で君と僕
2019年の7月にちょっと面白い内容がYahooニュースなんかで話題になりました。
契約書の中でよくある「甲・乙」を「僕・君」に変えてみたというやつですが、やってみるとこんな感じです。
甲は、本契約期間中であっても、乙が本件業務を遂行することが困難であると認めた時は本契約を解除することができる。ただし、乙が要した費用の負担については、甲乙協議の上、決定するものとする。
わざと分かりにくくしているとしか思えない文章に仕上がっています。もう途中で読むのやめたくなるレベルですね。。。
僕は、本契約期間中であっても、君が本件業務を遂行することが困難であると認めた時は本契約を解除することができる。ただし、君が要した費用の負担については、僕と君で協議の上、決定するものとする。
情景をイメージすると覚えやすい
なんでパーソナライズすると覚えやすいのかというと、自分に関わることの方が情景をイメージしやすいからなんじゃないかと思います。
資格などの教科書とか、授業の内容は全然覚えられないのに、小説や映画の内容は覚えられたりしますよね?
パーソナライズとは違っていますが、情景をイメージするとよく覚えられるわけです。
↓↓↓
自分のことになると情景がイメージしやすい。
↓↓↓
理解しやすいし覚えやすい。
と言った図式なのでしょう。
終わりに
というわけで、文章理解の裏技的な勉強法パーソナライズ音読でした。
個人的にはパーソナライズすることがポイントだと思っているので、音読は脇に置いておいてもいいんじゃないかなと感じています。
元の論文では英語学習でしたが、色々な分野の勉強に応用できるんじゃないかと期待できる内容だと思うので是非活用してみてください!
それではまた。
しまふくろー