ヒトという動物は社会的な動物です。
一人ではいけない環境で生き残ってきた種族なので、自分以外の人の目を気にするようにできています。
これは心理的な活動にも影響を及ぼすもので、周りの意見を必要以上に重く受けとめがちになったりとかしちゃうわけです。
これがウィンザー効果というものです。
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ウィンザー効果とは
ウィンザー効果とは、自分よりも周囲の意見を重く受けとめる心理効果です。
もう少し噛み砕くと、
直接的な意見よりも、第三者からの間接的な意見のほうが高い信憑性を持っているように感じる。
ということです。
例えば、
職場の先輩に褒められたとします。
その時以下の2パターンだとどっちが信憑性が高いか想像してみてください。
①先輩に直接褒められる。
②別の先輩に「あいつがお前のこと褒めてたよ!」と間接的に聞く。
信憑性という側面で考えるとなんとなく②の方がいい感じがしませんか?
これがウィンザー効果です。
ウィンザー効果を利用したマーケティング
こういう心理効果というものは得てしてマーケティングに利用されることが多く、消費者としては変にひっからないように気を付けないといけません。
例えば
食べログのような口コミサイト
アマゾンや楽天のレビュー
インフルエンサーによる評価
ですね。
かくいう私もYouTuberとして有名なヒカキンさんの動画を見てセブンイレブンのおいしさまるごとナチュラルポテトを試しちゃったので、ウィンザー効果恐るべしと言ったところです。
※ヒカキンさんはセブンイレブンの回し者じゃないよ!と言っています。
【ランキング】ヒカキンがガチでウマいと思うセブンの商品トップ3!【コンビニ商品】
しかもこの動画の反響が大きすぎてその後ヒカキンさんはさらなる関連動画も作成しています。
(面白かった笑)
【助けて】力を持ちすぎて自分が怖くなりました。。。【ヒカキンパワー】
ヒカキンさんは言わずと知れたトップYouTuberなので、ちょっと極端な結果になっているかもしれませんが、 これもウィンザー効果ってやつだよ。
ウィンザー効果の条件
さてさて、ウインザー効果は強力な心理効果ではあるのですが、いつでもその効果をいかんなく発揮できるわけではありません。
効果を発揮するには、以下のような条件があります。
①第三者との利害関係が存在しない。
②意見が隔たりすぎない。
①第三者との利害関係が存在しない。
まあ、そりゃそうだ。という感じかもしれませんが、利害関係が発生していると情報の信憑性がびっくりするくらい崩れます。
報酬を払うから、いいレビュー書いてくれとなったら
それもうサクラじゃん。となりますよね?
②意見が隔たりすぎない。
意見のバランスも大切です。
良い意見と悪い意見の比率がウインザー効果の大きさに影響するのです。
口コミやレビューサイトで、全てのレビューが「もう最高!絶対リピートします!」みたいに褒めまくっているものだけしかない状態を想像してみてください。
なんとなく「怪しい。。。」と思いませんか?
あまりにも意見が良すぎる、または悪すぎると利害関係があるんじゃないの?と勘ぐってしまうのです。
このバランスについてはどの程度が適切なのかという研究も色々なされています。
マーケティングの場面ではおおよそ80%が良い意見、20%が悪い意見だとよく売れる(ウインザー効果が大きい)ようです。
まとめ
本日のまとめです。
・ウインザー効果は第三者の意見に信憑性を感じる心理効果
・口コミやレビューなど、マーケティングでよく利用される
・セブンイレブンのおいしさまるごとナチュラルポテトは美味しい
[ウインザー効果の条件]
①第三者との利害関係が存在しない。
②意見が隔たりすぎない。
終わりに
ウインザー効果を利用したマーケティング広告はもうその辺に溢れまくっています。
知識を身につけて、こうした心理効果に振り回されないようにしましょう。
おいしさまるごとナチュラルポテトくらいなら大して影響がないかもしれませんが、保険だとか投資信託行った商品を選ぶ際はくれぐれも注意してください。
(全部自己責任ですからね!)
それではまた。
しまふくろー